あつ森(厳つい男性と美人女性)
さて、たぬきちに言われて二人を探していると、
木の根元で悩んでいる男を発見した。
同じ飛行機で来た、厳つい顔の獣人族の男だ。
私は話したこともない、その男に恐る恐る声をかけた。
「こんにちは」
「う~ん
自分のカンを信じてここにするか、
別のトコに・・・」
やはり悩んでいるらしい
勘は大事だ!
その場所をオススメすると、迷いが吹っ切れたらしいく、いそいそとテントを張った。
しかも大した事も言ってないのに
ご丁寧に、お礼まで言われた。
世の中、相手にお礼を言える人は少ないのに、礼儀正しく 見た目に似合わず、素晴らしい男なのかもしれない。
同じ島に住む予定の民としては、合格だなと
1人私はほくそ笑んだ。
その男は、テントを貼ると広場へ戻って行った。
綺麗な毛並みと、歩くと動くしっぽがちょっとかわいい。
二人目は赤い服を着ている、美人女性だった。
彼女は目にマスクを付けいている為、表情が分かりにくい
彼女は砂浜にテントを張っていた。
浜に貝殻が落ちているのを見ると、この島では貝が採れるんだろう。
広場へ戻ると全員のテントの設置が完了していた。
いよいよここでの生活が始まるのだ。
朝早く島へ着いたと思ったけれど、すでに夕方になっていた。
テントを張る場所を決めるのに、改めて時間がかかったのだなと思った。