あつ森(真夜中)

その夜、テントの周りをゴソゴソと歩き回る音が聞こえた。

 

「こ・・・怖い!」

テントの外に何かいる気配を感じる。

 

私は、ベッドから降りるとテントの中に置いてあるランタンを着けた。

 

ゴソゴソと音は遠ざかって行った。

 

ランタンをベッドの近くに置いて、耳をそば立てて見たけれど、風の音が聞こえるだけで怪しい音は聞こえなかった。

 

しかし

「こ・・・怖くて寝れない」

 

ベッドの上でどうしようかと考えていたら、

テントにトラの影が映った。

 

そーと

テントから首を出してのぞくと、トラ男がいた。

彼の名前はハリマオと言う。

 

彼もゴソゴソと外を歩く音が聞こえたから、島を見回ってくれていたらしい。

しかし、何も見つからなかったと言った。

 

頼もしい男だと思う。

この島は今まで、無人島だったし未知の生物でも居るのかもしれない。

 

私は、見回りは彼に任せてテントに戻った。

 

テントは心許ないから、なるべく早く家を建てようと思う。

ここでは、たぬきちが家の建設もおこなっているのだ、めっちゃ素晴らしい。

しかし・・・当たり前だがお金がかかってくる。

 

やはり

島での生活で必要なのはお金集めだろう。

何をするのにも、お金がかかってくる。

衣食住を揃えるのにも、お金だ!

 

と・・・言う事で「塩」を作ろうと思う。

 

こんなにも綺麗な海なら間違いなく塩は作れる。

塩は、簡単に作れるし・・・

もし、島で作ることが出来たら良い収入源になるだろう。

 

私が、塩の作り方を考えながらベッドに横になっていると、外が明るくなってきた。

 

朝が来たのだ。

 

「おはよう」

私は眠い目を擦りながら起きた。

 

 

すると島内放送がはいった。

今日からはたぬきちが毎日、放送をしてくれるらしい。


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