2020-09-01から1ヶ月間の記事一覧
次の日も新しい島民が引っ越してきた。 とても可愛い家が建っている。 「トントン」 私がドアを叩くと中からとてもかわいい声が聞こえた。 掃除をしながら歌を歌っているのだ。 少女はグルミンという。 澄んだ湖のような水色の毛並みをしていて、真ん丸な目…
「ぎょえぇ~!」 家から出た私は叫んだ。 家の前に大量のサソリがぁぁぁぁ それらが、まるで歌を歌うように全員がガサゴソ!ガサゴソ!と動いているのだ。 なんでも 昨夜も、黒服りゅうが頑張ってくれたのだ。 全部私にくれると言う。 カゴに入っているから…
朝起きたらすでに橋が出来上がっていた。 昨日、場所を決めたばかりなのに早いものだ。 いったい、何人で建ててくれているのだろうか。 これで、少し島の行き来がしやすくなったと思う。 そして、言葉通りにきぬよさんが、島へ遊びにきてくれた。 役所の前に…
ついに、入館料が無料の博物館と つぶきち兄弟のお店がオープンした。 お店は小さいながら、雑貨から家具まで 暮らしに役立つ商品を日替わりで 取り揃えているそうだ。 これで、既製品の家具が手に入りやすくなるだろう。 そう思いながら、お店を訪ねると新…
朝目覚めると、たぬきちから放送があった。 どうやら、明日 博物館が完成するそうだ。 すごく楽しみだ。 我が島は飛行場から真っ直ぐに進んだ先に、役所があり、そこでたぬきちが毎朝、放送をしてくれている。 昨日は、飛行場から真っ直ぐに道を整地してみた…
フータのテントを後にし、いつものように広場のテントへ入るとちょうどまめきちがたぬきち社長に相談をしていた。 まめきち達はなにやら島にお店を建てたいのだという。 ただ建設材料が足らないので、現在は建てれないらしい。 島にお店が出来るのは、私とし…
さて、借金返済が終わったので家が建てれるようになった。 屋根の色が選べるというので、私は黄色の屋根にする事に決めた。 次の日 目覚めると、家が完成していた。 これで、今まで問題だったガサガサが気にならずに寝ることが出来るだろう。 家の完成のお祝…
思った通り、彼はマリンスーツが気に入ったらしくすぐに着替えると喜んで海へ入っていった。 そして、器用に潜り貝を取っている。 とても楽しそうだ。 その彼を眺めつつ私はDIYでしょぼいおのを5本作成した。 おので木を叩くと、木材が手に入る。 小枝と木材…
島に新しい住人が増えた。 彼の名前はスバルと言う。 男なのに長い髪をふたつに結び、髪型は私にそっくりだ。 作ったしょぼいあみを渡すと、喜んで虫を捕まえていたがすぐに壊れると怒ってきた。 仕方が無いので、たぬき商店に売っていたあみを渡すと、喜ん…
次の日、見に行くとすでにテントが張られていた。 よほど、待ちきれなかったのだろう。 そして この島の生き物に惹かれたのか、島に博物館を建てて永住する事になった。 島主としては嬉しいことだ。 (島民にフータさんが増えた。) ただ、博物館を建てるの…
塩の作り方は簡単だ。 海水をとって、水を蒸発させるだけ。 綺麗な海からとった、海水だと良い塩になる。 さっそく私は海へ足を運んだ。 小枝を集めて、焚き火を作りさっそく海水を火にかけた。 その間に、浜辺の端から橋までをいったり来たりしながら、漂着…
島にはところ所に石があるのだが、スコップで叩くと鉱石が出てくる。 今日はてっこうせきが出てきた。 てっこうせきと特産のオレンジを売ったら手元に少しお金が出来たので。 さっそく、私は新しい服と本をかった。 やっと服が着替えられる。 私は服を着替え…
その夜、テントの周りをゴソゴソと歩き回る音が聞こえた。 「こ・・・怖い!」 テントの外に何かいる気配を感じる。 私は、ベッドから降りるとテントの中に置いてあるランタンを着けた。 ゴソゴソと音は遠ざかって行った。 ランタンをベッドの近くに置いて、耳…
そーと、そーと 私は魚影に近づき、竿をふった。 しばらく糸を垂らして水面を見つめていると、コツコツと当たりがきた。 「やー」 さおを引き上げると、ミノカサゴが引っかかっていた。 針に毒があるらしい。 他の魚を釣るために、海辺を歩いていると、 川の…
さて、お金を集める方法は、色々とあるが この島ではたぬきちが商人らしく、すべて買取をしてくれるとの事だ。 雑草まで買い取ってくれるのには正直、驚いたが、雑草も色々と使い道があるらしい。 まずは、島を散策しつつ色々と集めようと思う。 島を散策し…
眠りにつくと、夢にとたけけが出てきた。 相変わらず素敵な音楽を奏でている。 彼は真っ白い獣人の男性で、とても毛並が美しい。 私が以前住んでいた村でも、人気アイドルだった。 そしていつもギターを片手に歌を歌っていた。 彼との思い出は沢山あるけれど…
「みなさん おかえりだなも」 テントを張り終わり広場へ戻ると、広場には薪が用意してもらってあった。 今夜は親睦も兼ねてキャンプファイヤーをしてくれるらしい。 わたしは、たぬきちと一緒に木の枝を集める事になった。 その間にたぬきちは、島の木になっ…
さて、たぬきちに言われて二人を探していると、 木の根元で悩んでいる男を発見した。 同じ飛行機で来た、厳つい顔の獣人族の男だ。 私は話したこともない、その男に恐る恐る声をかけた。 「こんにちは」 「う~ん 自分のカンを信じてここにするか、 別のトコ…
水上飛行機に乗り およそ1週間の長旅だったが、どうやら島へ着くようだ。 飛行機から見た景色は整地された場所にテントが張ってあり、島の一角には小さな飛行場が設置されてあった。 初めて着いた島は風か強く、少し肌寒かった。 2匹の案内で広場へ到着する…
たぬきちから「無人島移住パッケージの申し込み案内」が届いてから早数ヶ月、とうとう出発の日になりました。 手続きカウンターへ行くと 受付には二匹の子だぬきがいて、一生懸命に説明をしています。 ここが日本なら、「こんなに若い子を働かせて幼児虐待だ…