あつ森(アンヌ)
冒険者の最後の1人はアンヌだった。
カエル少年(ストロー)と黒猫(キャビア)と同じ島の出だという。
よく喋りそうな口とおかっぱ頭が特徴だ。
アヒル族だという。
疲れているのか
話す度に(ふぅ)とため息をつく。
今日は来たばかりだから、疲れているのかもしれない。
私はゆっくりと過して欲しいと思い。
早々と彼女の部屋を後にした。
次の日、私は新たに加わった三名の冒険者を呼び出した。
私が部屋に着くと、彼等はすでに来ていた。
まず、
彼らの島への移住を記録しようと思い。
どのくらいの文字が理解出来るかを調べようと思った。
自分の名前を書けるかと聞いたら
ストローに「え!」ってビックリされた。
書けなければ、島で生活が出来ないと思ったらしい。
そんな事は無いと、安心させた。
黒猫のキャビアは、自分の名前なら書く事が出来ると言ったから。
書いてもらったら(きやびあ)てなってた。
そして、アンヌはモジモジと下を向いて黙り込んだ。
やはり、文字は難しいのだろう。
ただ、アンヌは以前の島でお店のお手伝いをしていたらしく、数字は完璧に書けていて
計算もすごく早かった。
話してみると、とても素直な3人組だったので私が島で雇うことにした。
最近は、島の運営で人が欲しかったので丁度良い。
まずは彼らに文字を覚えてもらおうと思う。
良い仕事をするのにも、文字は知っていた方が良いだろう。
勉強をする気はあるのかと尋ねると。
三人ともすごく喜んでくれて
「よろしくお願いします。」と頭をさげた。
なんでも、
文字を教えてもらえるのは、選ばれた人だけなのだという。
どうぶつの世界も色々とあるのだな。と思った。