あつ森(パニーとロデオ)

「ぎょえぇ~!」

 

家から出た私は叫んだ。

家の前に大量のサソリがぁぁぁぁ

 

それらが、まるで歌を歌うように全員がガサゴソ!ガサゴソ!と動いているのだ。

 

なんでも

昨夜も、黒服りゅうが頑張ってくれたのだ。

 

全部私にくれると言う。

カゴに入っているから、刺されることはないが。

 

まさに

ありがた迷惑と言うのはこういう時に使うのだと震えながら私は思った。

 

 

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気を取り直して広場へ行くと、今日もきぬよさんが、行商をしていた。

 

顧客の確保の為に頑張っているのだと言う。

 

仕立て屋の開店の為に私も、少しばかり服を買って協力した。

 

そして、パニエルさんが島に遊びに来てくれた。

彼は頭には赤いバンダナを巻き、丸い眼鏡をかけている。

イヌ族にも見えるが・・・

個性的な髪型をした人族にも見える。
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彼は近くの島に住んでいて、理想のコミューンの為に、私の島を見に来てくれたと言う。

 

飛行場からパニーの島へ遊びに行けると言うので

「仕事が落ち着いたら伺う。」と約束を取り付けその場を後にした。

 

 

さて、いつものように島を見て回っていると昨日売り出した土地に新しい住宅が建設されていた。

 

たぬきち商会にはどのような素晴らしい建築家がいるのか、いつの事ながら仕事の速さには驚きだ。
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家を訪ねると、彼はダンボールの部屋の中を一生懸命に掃除していた。


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真っ赤な目が特徴で頭には角が生えている。

体つきもしっかりしていて、とても強そうだ。

 

彼の名前はロデオという。

学生らしく、赤いがくしの服を着ていた。

 

後から来る事になっている、二人に誘われてこの島に来たのだという。

 

二人の名前はグルミンとキャンディと言うそうだ。

 

彼女たちは、クマ族でグルミンの方がちょっと小さいとロデオは鼻の下を伸ばしながら教えてくれた。

 

そしてロデオは

一人暮らしも初めてで、親の監視から開放されたと言って、常にウキウキしていた。

 

楽しそうで何よりだ。

 

 

そう思い私は彼の部屋を後にした。