あつ森(グルミン)
次の日も新しい島民が引っ越してきた。
とても可愛い家が建っている。
「トントン」
私がドアを叩くと中からとてもかわいい声が聞こえた。
掃除をしながら歌を歌っているのだ。
少女はグルミンという。
澄んだ湖のような水色の毛並みをしていて、真ん丸な目がとても特徴的だ。
話を聞くと
「チョーかわいい部屋にする、キュン」と胸をはって教えてくれた。
彼女は、三人姉妹の長女らしく。
元気ある声で、色々と教えてくれた。
とても、しっかりとした少女だと感じた。
掃除の邪魔をしないように、私は早々と部屋を出た。
広場へ行くと、ロデオが掃除をしてくれていた。
彼は料理が苦手らしい。
考えてみると、島には食べ物屋もなければコンビニとかもない。
これから、島民を増やすことを考えると早めに食堂を開きたい。
コーヒーを一杯飲むことの出来る、喫茶店でも良いなぁ。
そう考えて、たぬきちに相談してみた。
募集はしてくれるらしいが、見つかるかどうかは分からないらしい。
とりあえずは、私が彼らを食事に誘おうと思う。
たいしたのは作れないけれど、
島産の塩と川か海で採れる魚があれば何か出来るだろう。
そう思い、海へ向かうと、あみをもったスバルをみつけた。
彼は、ずーとずーと貝を見つめている。
何をしているのかを聞いてみたら
どうやら動く貝があるらしいのだ。
私は見たことが無いけれど、動く貝とは珍しい。
しかし、どんなに貝を見つめてても、あみで叩いてても。
貝はまったく動くようすは無かった。
引き続き彼には調査を依頼しておこう。
スバルは博物館のフータととても楽しそうに毎日、話している。
島の生き物もますます、博物館に充実していって今後がとても楽しみだ。
スバルを博物館の助手にしたのは、間違いなかったと、私は確信した。